契約者が亡くなったときの保障は必要?
学資保険には、
1.積み立てに特化しているもの
2.積み立て+医療費保障があるもの
があり、さらに2には、
A.契約者に万が一のことがあった場合、保険料払込免除が あるもの
B.契約者に万が一のことがあった場合、保険料払込免除が ないもの
があると前ページで説明してきました。
AよりもBのほうが、返戻率が高くなります。
各保険によって、「最初からついていて、取れないもの」、「最初はついていないが、付加できるもの」があります。
では、どちらがいいのでしょうか?
具体例をあげて、調べてみましょう。
教育資金を確保するために保険に入る、入らないパターンは、以下の6つがあります。
1.学資保険、受取総額300万円に加入(契約者払込免除あり)、生命保険で教育費負担あり
2.学資保険、受取総額300万円に加入(契約者払込免除あり)、生命保険で教育費負担なし
3.学資保険、受取総額300万円に加入(契約者払込免除なし)、生命保険で教育費負担なし
4.学資保険、受取総額300万円に加入(契約者払込免除なし)、生命保険で教育費負担あり
5.学資保険に未加入、生命保険で教育費負担あり
6.学資保険に未加入、生命保険で教育費負担なし
※「受取総額300万円」というのは、わかりやすくするために具体的な数字を入れました。
契約者が亡くなった場合、
1は、学資保険は払込免除になり、学資金も満額もらえます。
さらに、生命保険による教育費ももらえます。
つまり、学資金300万円+生命保険金、教育資金として充てることができます。
2は、学資保険は払込免除になり、学資金も満額もらえます。
しかし、生命保険の教育費分はありません。
つまり、学資金300万円分、教育資金として充てることができます。
3は、学資保険の保険料を払い続けなければなりません。
さらに、生命保険で教育費負担がありません。
つまり、学資保険の保険料を払い続けることができれば300万円受け取れますが、
払えなくなってしまうと解約となり、300万円よりも少なくなってしまいます。
4は、学資保険の保険料を払い続けなければなりません。
しかし、生命保険で教育費分の保険金をもらうことができるので、
その分を学資保険の保険料に充てることができます。
つまり、学資保険300万円+αが、教育資金として残ります。
5は、生命保険の保険金は、教育資金分があります。
6は、生命保険の保険金は、教育資金分はありません。
最悪なパターンは、3と6です。
どちらも、教育資金として確保するのが難しい状況です。
なので、3と6でなければ、どのパターンでもよいことになります。
しかし、1の場合、教育資金は二重になってしまいます。
したがって、2、4、5が、理想的な保険の入り方になります。
逆に親が亡くならなかった場合、
1〜4は、学資金300万円が、教育資金としてあります。
ただし保険料が一番安く済むパターンは3、一番高いパターンは1です。
5、6は、学資保険、生命保険の保険金としての教育資金はありません。
以上のことから、契約者が亡くなった場合、生存している場合、両方のことを想定して、教育資金を貯める為の保険の入り方の理想は、
2.学資保険に加入(契約者払込免除あり)、生命保険で教育費負担なし
4.学資保険に加入(契約者払込免除なし)、生命保険で教育費負担あり
この2パターンの中から、選ぶのがいいのではないでしょうか。
生命保険に教育資金がプラスされていなかったら、払込免除をつけておかないと、大変になってしまいます。
生命保険に教育資金がプラスされていれば、払込免除がなくても、学資保険を払い続けることができるのではないでしょうか。
なので、AとBどちらかというと、生命保険の入り方で決まる、というのが結論になります。
分かりづらかったでしょうか?(^^;)
さて、少し学資保険についてわかってきたところで、メリットとデメリットも知っておきましょう。>>次のページへ