学資保険のメリット&デメリット
学資保険にも、メリットとデメリットがあります。
まずはメリットから紹介していきます。
学資保険のメリット
1.払込金額よりも、多くの学資金を受け取れる(元本割れしないものに限る)
2.親が万が一の場合、以後は保険料払込しなくても、満額もらえる
3.解約しづらいので、しっかりとお金を貯められる
では、一つずつ解説していきますね。
1.払込金額よりも、多くの学資金を受け取れる(元本割れしないものに限る)
学資保険は、返戻率が100%を超えるものなら、払ったお金よりも多くの学資金をもらえることができます。
例えば300万円を17年で貯めようと思った場合、
学資保険(返戻率110%)に加入すれば、総支払額は約272万円で済みます。
約28万円お得となります。
これを17歳払い済みで、月額に換算すると、保険料は月額約1万3300円となります。
(27万20000÷17年÷12ヶ月=約1万3300円)
28万÷17年÷12ヶ月=約1372円で、毎月約1300円は得をしていることになるんです。
そう考えると、とてもお得に感じますよね。
返戻率が高いものは、ソニー生命やアフラック、フコク生命は約111%、JA共済は約108%(契約者:男性30歳、子ども0歳)です。
「元本割れしないものに限る」というのは、中には、元本割れをしてしまう学資保険もあるので、加入前に元本割れをしないか計算をしてから加入しましょう。計算方法はこちらをご覧ください。
2.親が万が一の場合、以後は保険料払込しなくても、満額もらえる
親が亡くなった場合や、各保険が定める所定の状態(高度の障害など)になった場合、以後の保険料は払い込まずに済むうえ、学資金は満額もらえるというものです。
親に万が一のことがあったら・・・なんて考えたくないですが、この保障が最大のメリットの一つです。中には、特約でつけるタイプもあり、つけない場合はその分返戻率が高くなる学資保険もあります。
学資保険に加入の際は、チェックしてみてくださいね。
3.解約しづらいので、しっかりとお金を貯められる
学資保険は解約してしまうと、多くの場合払った金額よりも少ない金額しか戻ってきません。
なので、途中で解約すると、損をすることになってしまいます。
そのため、解約できないから、無理矢理でもお金を貯められます。
これが貯金なら、簡単に下ろせてしまいます。
「貯金だと、すぐにおろしてしまうのでなかなか貯められない」という人には向いています。
このように、メリットもありますが、次はデメリットを紹介します。
学資保険のデメリット
1.解約すると、元本割れする
2.将来、銀行の金利が上がると、貯金をしたほうが多く貯められることになるかもしれない
3.保険会社が倒産した場合、保険料が大幅に減ってしまう
4.自由にお金をもらうことができない
番外編.大切な人が亡くなった保険金を使えるか?
では、ひとつずつ説明して行きます。
1.解約すると、元本割れする
学資保険は解約してしまうと、大幅な元本割れとなってしまいます。
将来、もし保険料が払えなくなってしまって、泣く泣く学資保険を解約することになっても、今まで払った保険料がそのまま戻ってくるわけではないんですよね。
また、将来もっと返戻率のいい学資保険が出て、そっちに乗り換えたいと思っても、乗り換えると損をしてしまうので、乗り換えられません。
これが銀行預金であれば、元本割れをすることはないので、安心して貯められます。
学資保険は、自由が利かない貯金ということを覚えておかないといけません。
2.将来、銀行の金利が上がると、貯金をしたほうが多く貯められることになるかもしれない
将来、金利が上がり、学資保険の利率よりもお得になってしまう可能性があるということです。
学資保険は、返戻率は固定なので、将来金利が上がっても、より多くもらえることはありません。
しかし、現在から10年程度でビックリするほど金利が上がるとは思わないので、学資保険で貯めていたほうがお得になるかもしれません。
これは、未来になってみないとわからないですよね。
3.保険会社が倒産した場合、保険料が大幅に減ってしまう
銀行での貯金であれば、1000万円は保証されますが、保険会社が倒産した場合、保険金はそのまま維持されません。
たいていが、別の保険会社に契約が引継ぎとなるのですが、その場合、大幅に保険金を減らされてしまうのです。
300万円欲しかったのに、150万円しかもらえなかった、ということになるかもしれないのです。
このようなリスクも学資保険にはあるので、頭に入れておいたほうがいいですね。
4.自由にお金をもらうことができない
学資保険は受け取り時期が保険によって決められています。
その時期を過ぎなければ、学資金はもらえません。
なので、突発的に学資金が欲しいという状況になっても、自由に受け取ることができません。
貯金ならば、いつでも引き出すことができるのですが。
ただ、保険によっては、受取時期を迎えても据え置いておくことができ、その後自由に引き出すことができるようなので、加入する保険の受け取り方をよく確認しておきましょう。
番外編.大切な人が亡くなった保険金を使えるか?
これは、人それぞれだと思いますが・・・
大切な人が亡くなり、多額の保険金が入りました。
あなたは、そのお金を使うことができるのでしょうか・・・?
もし、生活が苦しければ、考える余地もなく使ってしまうかもしれません。
「大切な人のお金は使えない」という口コミがあったので、番外編として載せてみました。
このように、学資保険には以上のようなメリットとデメリットがあります。
デメリットのほうが多くなってしまいましたが(^^;)
ただ、お金が増えるから!という理由だけで加入してしまうと、大きな落とし穴にはまってしまうかもしれません。
デメリットも十分理解したうえで、加入してくださいね。